“一提”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとさ33.3%
ひとさげ33.3%
ひとつさげ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何たッて、黒谷くろだにの欲ばり尼が相手だから、安いものしろじゃ、換えッこねえ。玄米くろごめ一提ひとさげに、おれの胴着一枚よこせと、吹ッかけやがったが、値打は、たっぷりと見て、買うてやった。……どうだ、この童は」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
手桶てをけ一提ひとさげ豆腐とうふではいつものところをぐるりとまはれば屹度きつとなくなつた。かへりには豆腐とうふこはれでいくらかしろくなつたみづてゝ天秤てんびんかるくなるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
と腰なる一提ひとつさげを取出して種員は仙果の煙管きせるから火を
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)