“一峰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっぽう40.0%
ひとみね40.0%
ひとを20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天狗のほこらという魔王堂はその一峰いっぽうにある。二人の足もとを行く渓流は、奇岩乱石を噛んで、その吠える声でこの谷間はおおわれていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山清水やましみずがしとしととこみち薬研やげんの底のようで、両側の篠笹しのざさまたいで通るなど、ものの小半道こはんみち踏分ふみわけて参りますと、其処そこまでが一峰ひとみねで。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
なお、「あしひきの山鳥の尾の一峰ひとを越え一目ひとめ見し児に恋ふべきものか」(同・二六九四)の如き一首ともなっている。「一峰ひとを」と続き山を越えて来た趣になっている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)