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一層
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もつと
ふりがな文庫
“
一層
(
もつと
)” の例文
あゝ、死は無言である。しかし丑松の今の身に取つては、千百の言葉を聞くよりも、
一層
(
もつと
)
深く自分の一生のことを考へさせるのであつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
奧樣のお出來なされた處を見たり、ぴつたりと御出のとまつた處を見たり、まだ/\
一層
(
もつと
)
かなしい夢を見て枕紙がびつしよりに成つた事もござんす
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
奥様のお出来なされた処を見たり、ぴつたりと御出のとまつた処を見たり、まだまだ
一層
(
もつと
)
かなしい夢を見て
枕紙
(
まくらがみ
)
がびつしよりに成つた事もござんす
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
左様
(
さう
)
すれば、口は減るし、
喧嘩
(
けんくわ
)
の種は無くなるし、あるひは
家庭
(
うち
)
が
一層
(
もつと
)
面白くやつて行かれるかも知れない。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
奧樣
(
おくさま
)
のお
出來
(
でき
)
なされた
處
(
ところ
)
を
見
(
み
)
たり、ぴつたりと
御出
(
おいで
)
のとまつた
處
(
ところ
)
を
見
(
み
)
たり、まだ/\
一層
(
もつと
)
かなしい
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
て
枕紙
(
まくらかみ
)
がびつしよりに
成
(
な
)
つた
事
(
こと
)
もござんす
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
同族の受けた
種々
(
さま/″\
)
の悲しい恥、世にある不道理な習慣、『番太』といふ乞食の階級よりも
一層
(
もつと
)
劣等な人種のやうに
卑
(
いやし
)
められた
今日迄
(
こんにちまで
)
の穢多の歴史を繰返した。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“一層”の意味
《名詞》
一層(いっそう)
一つの層。
《形容動詞1》
一 層(いっそう)
ひときわ。さらに。ますます。
《形容動詞2》
一 層(いっそ、いっそう)
むしろ。思い切って。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
層
常用漢字
小6
部首:⼫
14画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥