“ゐじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夷人50.0%
異人50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
…………晃兄さんも習字があの様に善く出来て、漠文の御本も善く読める癖に、何故なぜ真面目まじめに成つて夷人ゐじんさんのことばが習へないのかなあ。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
『神戸の夷人ゐじんさんとこ。委しい事は阿母さんなんかに被仰おつしやらないけれど、日本で初めて博覧会と云ふものをさるんだつて。』
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
長野縣ながのけん西筑摩郡にしちくまごほり木曾神坂村きそみさかむら』とその標柱はしらにはいてあるのです。とうさんはつばめはなしいてたいとおもひまして、いろ/\にはなしかけましたが、まるでこのつばめ異人ゐじんでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
とうさんがひますと、つばめなつかしいくに言葉ことばものひたくても、それがへないといふふうで、ただ、ペチヤ、クチヤ、ペチヤ、クチヤ、異人ゐじんさんのやうなわからないことをひました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)