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わるぐさ
ふりがな文庫
“わるぐさ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
悪臭
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悪臭
(逆引き)
抜いて持つた
釵
(
かんざし
)
、
鬢摺
(
びんず
)
れに髪に返さうとすると、
呀
(
や
)
、する
毎
(
ごと
)
に、手の
撓
(
しな
)
ふにさへ、
得
(
え
)
も言はれない、
異
(
い
)
な、変な、
悪臭
(
わるぐさ
)
い、
堪
(
たま
)
らない、
臭気
(
におい
)
がしたのであるから。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
家
(
うち
)
も
見窄
(
みすぼ
)
らしかったが、主人も
襟垢
(
えりあか
)
の附た、近く寄ったら
悪臭
(
わるぐさ
)
い
匂
(
におい
)
が
紛
(
ぷん
)
としそうな、
銘仙
(
めいせん
)
か何かの
衣服
(
きもの
)
で、
銀縁眼鏡
(
ぎんぶちめがね
)
で、汚い
髯
(
ひげ
)
の
処斑
(
ところまだら
)
に生えた、土気色をした、
一寸
(
ちょっと
)
見れば病人のような、陰気な
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
霊廟
(
れいびょう
)
の土の
瘧
(
おこり
)
を落し、
秘符
(
ひふ
)
の威徳の鬼を追ふやう、
立処
(
たちどころ
)
に坊主の虫歯を
癒
(
いや
)
したは
然
(
さ
)
ることながら、
路々
(
みちみち
)
も
悪臭
(
わるぐさ
)
さの消えないばかりか、
口中
(
こうちゅう
)
の臭気は、次第に持つ手を
伝
(
つたわ
)
つて
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
霊廟
(
れいびょう
)
の土の
瘧
(
おこり
)
を落し、秘符の威徳の鬼を追うよう、たちどころに坊主の虫歯を
癒
(
いや
)
したはさることながら、
路々
(
みちみち
)
も
悪臭
(
わるぐさ
)
さの消えないばかりか、口中の臭気は、次第に持つ手を
伝
(
つたわ
)
って
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
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