“らっきょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
辣薤33.3%
22.2%
辣薑22.2%
辣韮22.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土だらけの里芋の皮を削り落そうとするとき、どうかすると指先が痒くてたまらなくなるのは、玉葱や辣薤らっきょうを手にするときに、眼のうちが急に痛くなるのと同じように、土から生れたものの無言の皮肉である。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
街道を突っ切ってにら辣薤らっきょう葱畑ねぶかばたけを、さっさっと、化けものを見届けるのじゃ、静かにということで、婆が出て来ました納戸口なんどぐちから入って、中土間へ忍んで、指さされるなりに
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
佐々の死にもの狂いの努力も甲斐なく、彼の身体はロケットの尖端に、まるで壜詰のらっきょうのように押しつけられてしまった。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
やがて仙吉は俯向きに臥かされ、臀を捲くられたかと思うと、らっきょうを二つ並べたように腰から下が裸体になってぬッと曝し出された。
少年 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
保吉やすきちいまだに食物しょくもつの色彩——鮞脯からすみだの焼海苔やきのりだの酢蠣すがきだの辣薑らっきょうだのの色彩を愛している。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
女はたちまち帰り来りしが、前掛まえかけの下より現われて膳にのぼせし小鉢こばちには蜜漬みつづけ辣薑らっきょう少しられて、その臭気においはげしくわたれり。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
細君が辣韮らっきょう塩漬しおづけにしたのと、茶を出して勧めてくれた。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
細君は上出来の辣韮らっきょうのように見受けらるる。
カーライル博物館 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)