“辣韮（らっきょう）” の例文

私達は草鞋掛（わらじがけ）のまま炉辺で足を休めた。細君が辣韮（らっきょう）の塩漬（しおづけ）にしたのと、茶を出して勧めてくれた。渇（かわ）いた私達の口には小屋で飲んだ茶がウマかった。

千曲川のスケッチ (新字新仮名) ／ 島崎藤村(著)

彼はむしろ懸崖（けんがい）の中途が陥落して草原の上に伏しかかったような容貌（ようぼう）であった。細君は上出来の辣韮（らっきょう）のように見受けらるる。今余の案内をしている婆さんはあんぱんのごとく丸（ま）るい。

カーライル博物館 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)

“辣韮”の意味

《名詞》

らっきょう、キンカクシ目ヒガンバナ科ネギ属に属する多年草の一種。
(出典:Wiktionary)

“辣韮（ラッキョウ）”の解説

ラッキョウ（辣韮、学名: Allium chinense）はヒガンバナ科最新の植物分類体系であるAPG体系ではヒガンバナ科（Amaryllidaceae）に分類されるが、古い分類体系の新エングラー体系とクロンキスト体系では、ユリ科（Liliaceae）に分類される。ネギ属の多年草・野菜。別名は「オオニラ」、「サトニラ」。鱗茎を食用とし、独特の匂いと辛味、歯ごたえがある。
(出典:Wikipedia)

辣	常用漢字 中学 部首:⾟ 14画
韮	漢検準1級 部首:⾲ 12画