“辣腕家”の読み方と例文
読み方割合
らつわんか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それのみならず、彼は非凡の辣腕家らつわんかで、一面その人気取りに抜け目なく働いたので、壮士俳優に川上音二郎あることを早くも東京人に認められたのであった。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
なにしろ、その三伝という男が、冷血なことこの上なしという辣腕家らつわんかだったで、自然独裁の形にもなるし、他の三人も、自衛上三伝と対立するようになった。つまりが、勢力争いじゃ。
地虫 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
結婚したばかりだったから、長く遊んでいるとさいの信用がなくなる。その当座の心持を忘れずに辛抱すればかったのだが、上役に一人意地の悪い辣腕家らつわんかがいて、その機嫌が取り兼ねた。
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)