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辣薤
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らっきょう
ふりがな文庫
“
辣薤
(
らっきょう
)” の例文
玉葱や
辣薤
(
らっきょう
)
を手にするときに、眼のうちが急に痛くなるのと同じように、土から生れたものの無言の皮肉である。
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
……菜大根、
茄子
(
なすび
)
などは料理に
醤油
(
したじ
)
が
費
(
つい
)
え、だという倹約で、
葱
(
ねぶか
)
、
韮
(
にら
)
、
大蒜
(
にんにく
)
、
辣薤
(
らっきょう
)
と申す五
薀
(
うん
)
の
類
(
たぐい
)
を、
空地
(
あきち
)
中に、植え込んで、塩で弁ずるのでございまして。
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大鋸
(
おおが
)
のひびきも斧の音もきこえず、
馬鈴薯
(
じゃがいも
)
か
辣薤
(
らっきょう
)
か、葉っぱばかりさやさや揺れているしんとした
山岨
(
やまそば
)
の段々畑から派手なような寝ぼけたような歌ごえが聞えてくるというのは
生霊
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
街道を突っ切って
韮
(
にら
)
、
辣薤
(
らっきょう
)
、
葱畑
(
ねぶかばたけ
)
を、さっさっと、化けものを見届けるのじゃ、静かにということで、婆が出て来ました
納戸口
(
なんどぐち
)
から入って、中土間へ忍んで、指さされるなりに
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
辣
常用漢字
中学
部首:⾟
14画
薤
漢検1級
部首:⾋
16画
“辣薤”で始まる語句
辣薤面