“ゆりおと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
揺落50.0%
搖落50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬の背に立ついわお、狭く鋭く、くびすから、爪先つまさきから、ずかり中窪なかくぼに削った断崖がけの、見下ろすふもとの白浪に、揺落ゆりおとさるるおもいがある。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
死力をめて、起上ろうとすると、その渦が、風で、ごうと巻いて、きながら乱るると見れば、計知はかりしられぬ高さからさっと大滝を揺落ゆりおとすように、泡沫あわとも、しぶきとも、粉とも、灰とも
雪霊続記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
外には鳥の聲うら悲しく、枯れもせぬに散る青葉二つ三つ、無情の嵐に搖落ゆりおとされて窓打つ音さへ恨めしげなる。——あはれ、世は汝のみの浮世かは。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
死力しりよくめて、起上おきあがらうとすると、うづが、かぜで、ぐわうといて、きながらみだるゝとれば、計知はかりしられぬたかさからさつ大瀧おほだき搖落ゆりおとすやうに、泡沫あわとも、しぶきとも、こなとも、はひとも
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)