“ようらく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヨウラク
語句割合
瓔珞86.2%
瑤珞4.6%
瑶珞4.6%
揺落3.1%
纓絡1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天衣、瓔珞ようらくのおんよそおいでなくても、かかる場面へ、だしぬけの振袖は、狐の花嫁よりも、人界に遠いもののごとく、一層人を驚かす。
天井から龕灯がんどうがさがっていた。瑤珞ようらくを持った南蛮製の、ギヤマン細工の巨大な龕灯で、そこからさしている琥珀色の光が部屋全体を輝かせている。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その足もとを、火のチリを交ぜた熱風が、いくたびとなく掃いて行き、やつのふところは、夜のような煙にとじこめられ、一瞬、東勝寺堂塔の瑶珞ようらくが、遠くの炎に、チカと光った。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さりながらこの揺落ようらくとこの風と
腰から上を人間にし、頭に纓絡ようらくをつけ、チリンチリン音のする金属をつけ、顔をきれいに白く塗ってある。上半身をみるとお姫様の人形のようである。これは明らかに明治になってからの現象である。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)