“瑶珞”のいろいろな読み方と例文
旧字:瑤珞
読み方割合
ようらく75.0%
えうらく25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
車輪の廻転するまゝに揺られ揺られる瑶珞ようらくのような花束を慕って二人の周囲には間断なく蝶々の群が舞い集い、藪鶯のけたゝましい声が折々私の耳朶を破ります。
金色の死 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
その足もとを、火のチリを交ぜた熱風が、いくたびとなく掃いて行き、やつのふところは、夜のような煙にとじこめられ、一瞬、東勝寺堂塔の瑶珞ようらくが、遠くの炎に、チカと光った。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大徳寺より道の警固きびしく、武士どもかためたり、弟美濃守秀長奉行をなせり、棺槨くわんくわくのよそほひ金繍きんしうをかざり、玉の瑶珞えうらくをかがやかせり。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)