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ゆめ/\
言ざるに於ては
仕樣が有るぞと
威し付けれどもお島は
努々手引など致せし
覺え
之なしと答ふるを聞き安間立花の兩人目をむき出し
汝何故に知れたる事を
八重さぞ
打つけなと
惘れもせんが
一生の
願ひぞよ
此心傳へては
給はるまじや
嬉しき
御返事聞きたしとは
努々思はねど
誰れ
故みじかき
命ぞとも
知られて
果てなば
本望ぞかしと
打しほるれば
努々御座なく候と
巨細に申立けるにぞ大岡殿なる程
齒に
布着せぬ明白なる
答なりコリヤ藤八節を