“ゆきぐも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雪雲66.7%
雪曇33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪雲ゆきぐもれて、いつりになるかわからないそらしたのぬかるみを、わらじの足音あしおとが、ピチャ、ピチャとまどぎわにちかこえるのでした。そのたびに、おとこは、障子しょうじひらいてそとをながめた。
幸福の鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
雪雲ゆきぐもとぢて風冴えぬ、——
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
これらはそのときわたくしこころもちと、不思議ふしぎくらゐつかはしい景色けしきだつた。わたくしあたまうちにはひやうのない疲勞ひらう倦怠けんたいとが、まるで雪曇ゆきぐもりのそらのやうなどんよりしたかげおとしてゐた。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)