“むしく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
44.4%
虫蝕27.8%
虫喰16.7%
蟲喰11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藤吉郎は、毎日、商人あきんどが納品する鰹節かつおぶしむしくいを調べたり、椎茸しいたけ干瓢かんぴょうの記入などを、黙々とやっていた。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしはその実物を見ませんが、なにかの焼き薬か腐れ薬で虫蝕むしくいのように書いたんでしょう。
半七捕物帳:55 かむろ蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
人声がにぎやかなので、往って見ると、ひささんの家は何時いつの間にか解きくずされて、すすけたはり虫喰むしくった柱、黒光りする大黒柱、屋根裏の煤竹すすたけ、それ/″\るいを分って積まれてある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
厄介の貝六はそんな事を言いながら、蟲喰むしくい頭と大きな鼻を、心持前へ突出つきだしました。
大江戸黄金狂 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)