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虫喰
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むしく
ふりがな文庫
“
虫喰
(
むしく
)” の例文
旧字:
蟲喰
ところが次の日虔十は納屋で
虫喰
(
むしく
)
い
大豆
(
まめ
)
を拾っていましたら林の方でそれはそれは大さわぎが聞えました。
虔十公園林
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
人声が
賑
(
にぎ
)
やかなので、往って見ると、
久
(
ひさ
)
さんの家は
何時
(
いつ
)
の間にか解き
崩
(
くず
)
されて、
煤
(
すす
)
けた
梁
(
はり
)
や
虫喰
(
むしく
)
った柱、黒光りする大黒柱、屋根裏の
煤竹
(
すすたけ
)
、それ/″\
類
(
るい
)
を分って積まれてある。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
骨と皮ばかりの青黒く
乾
(
ひ
)
からびた身体を、
羊羹
(
ようかん
)
色になった破れ
御衣
(
ごろも
)
に包んで、髯だらけの顔、
虫喰
(
むしく
)
い頭、陽に
焦
(
や
)
けて思いおくところなく真っ黒になった顔を少し
阿呆
(
あほ
)
たらしく挙げて
銭形平次捕物控:174 髷切り
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
虫
常用漢字
小1
部首:⾍
6画
喰
漢検準1級
部首:⼝
12画
“虫喰”で始まる語句
虫喰塗
虫喰栗