“ほりわり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
堀割41.4%
掘割34.5%
溝渠17.2%
3.4%
濠割3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
和歌山県の方へ大阪から続いた国道です。大小路の西の堀割ほりわりに掛つた吾妻橋あづまばしを渡ると、其処そこには南海鉄道の停車場があるのです。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
例えば江戸市中の何処どこの所に掘割ほりわりをして通船かよいせん運上うんじょうを取るがよろしいと云う者もあり、又あるい新川しんかわ這入はいる酒に税を課したらかろうとか
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
東京を流れる六十九筋の溝渠ほりわりや川の底から一年のあひだに浚渫しゅんせつされる泥土の量が二万立方坪にも近いといふ事実は大して人々を驚かすものではない。
水に沈むロメオとユリヤ (新字旧仮名) / 神西清(著)
南北三百二十間、東西一百三十間、六万六千六百余坪、南北西の三方へ、ほりわりを作って河水を入れ、運漕に便しているお米倉、どれほどの米穀が入っていることか! いずれは素晴らしいものだろう。
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
業平橋を渡ったところを起点とし、濠割ほりわりづたいに亀井戸を抜け、市電終点猿江を渡って工場街大島町まで伸ばしてみようと。
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)