“ほうが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
萌芽88.0%
萠芽6.0%
奉加2.0%
彭衙2.0%
見事2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど諸国の武族は各〻みなその郷国での地盤をかため、自信をたくわえ、それが次に来る群雄割拠ぐんゆうかっきょ萌芽ほうがを地表にあらわし始めていた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼等の死と共に、彼等の本拠、彼等の製造工場は、跡方あとかたもなく焼きはらわれ、百年に一度、千年に一度の大陰謀も、遂に萠芽ほうがにして刈られてしまった。人類のため慶賀此上このうえもなきことである
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
堂塔の新築改造には、勧進かんじん奉化ほうげ奉加ほうがとて、浄財の寄進を俗界に求むれども、実は強請に異ならず。その堂内に通夜するやからも風俗壊乱のなかだちたり。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
賊を避けて彭衙ほうがの道を走る杜甫は、「痴女飢えて我をむ」稚児をいだいて、泥濘の道に悩む。
詩人への註文 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
「ほい、これはまあ見事ほうがなもんや。どこもかしこも菜の花だらけじゃ」
肌色の月 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)