“萠芽”の読み方と例文
読み方割合
ほうが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またこんな混濁こんだくの底から実は必死な次代の良心が萠芽ほうがしつつあることも、史にちょうせば期待されないことでもない。
人間山水図巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼等の死と共に、彼等の本拠、彼等の製造工場は、跡方あとかたもなく焼きはらわれ、百年に一度、千年に一度の大陰謀も、遂に萠芽ほうがにして刈られてしまった。人類のため慶賀此上このうえもなきことである
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
石の生長のようにではなく、植物の萠芽ほうがのように。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)