“べつべつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
別々88.9%
別別11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「きっと、うつくしいはなくにちがいない。」と、みんなは、たのしみにして、それをくろ素焼すやきのはちに、別々べつべつにしてえて大事だいじにしておきました。
青い花の香り (新字新仮名) / 小川未明(著)
提灯ちょうちん提灯ちょうちん蝋燭ろうそく蝋燭ろうそくと、みぎひだり別々べつべつにつかんだ藤吉とうきちは、われるように、梶女かじじょからおもてにのがれた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
夫人の頭髪は白金はくきんの様に白い。両鬢びんたぼを大きく縮らせたまま別別べつべつに放して置いて、真中まんなかの毛を高く巻いてある。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
物価は巴里パリイに比べて概して二三割方やすい様である。自分達は巴里パリイのボン・マルセに似た大きな店で羽蒲団はねぶとんを二つ買つた。羽と蒲団とを別別べつべつに買つて詰めさせるのである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)