“へんくつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
偏屈66.7%
偏窟19.0%
變屈9.5%
変窟4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はただKの健康について云々うんぬんしました。一人で置くとますます人間が偏屈へんくつになるばかりだからといいました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
小僧に盃を差すう云うような次第で、一寸ちょいと人が考えると私は奇人偏窟へんくつ者のように思われましょうが、決してうでない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
一人ひとり如法によはう變屈へんくつものにて一にち部屋へやなかにまぢ/\と陰氣ゐんきらしきむまれなれど、あねのおはな皮薄かわうすの二ぢうあごかわゆらしく出來できたるなれば、美人びじんといふにはあらねども年頃としごろといひひと評判ひやうばんもよく
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
変窟へんくつな僕からいうと、そう混雑ごたごたした所へ二人で押しかけるのは、世話にならないにしても気の毒でいやだった。けれども母は行きたいような顔をした。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)