變屈へんくつ)” の例文
母屋おもやから離れた二た間の一軒建で、もとは材木小屋の見張りに使つた奉公人の住ひでしたが、足が不自由で少し變屈へんくつで、學問にばかりつて居る勇次郎は
一人ひとり如法によはう變屈へんくつものにて一にち部屋へやなかにまぢ/\と陰氣ゐんきらしきむまれなれど、あねのおはな皮薄かわうすの二ぢうあごかわゆらしく出來できたるなれば、美人びじんといふにはあらねども年頃としごろといひひと評判ひやうばんもよく
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)