“へうほん”の漢字の書き方と例文
語句割合
標本100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
打越金彌は何を考へたか、屏風びやうぶの奧、更に重い坂戸を開けて、隣りの部屋に姿を隱しました。其處は亡くなつた小峰凉庵の實驗室で、簡單な標本へうほんや道具や、おびたゞしい藥品などが用意されてあつたのです。
トヾの結局つまり博物館はくぶつくわん乾物ひもの標本へうほんのこすかなくば路頭ろとういぬはらこやすが学者がくしやとしての功名こうみやう手柄てがらなりと愚痴ぐちこぼ似而非えせナツシユは勿論もちろん白痴こけのドンづまりなれど、さるにても笑止せうしなるはこれ沙汰さた
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
僕は如何いかなる時代でも、蒐集癖しうしふへきと云ふものを持つたことはない。もし持つたことがあるとすれば、年少時代に昆虫類の標本へうほんを集めたこと位であらう。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)