“みほん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
標本50.0%
見本25.0%
雛形25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何ぞはからん色情狂だよ。窃盗狂者どろぼうマニア標本みほんと思って。石川五右衛門入院させたら。誇大妄想狂者とわかった。なぞとお尻がハジケル心配。決してないから気楽なものだよ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
(ほとゝぎすなきつるかたをながむれば)——(それにつけてもかねのほしさよ、)——一寸ちよつと見本みほんがこんなところ。古池ふるいけや、でもなんでもかまはぬ、といつたはなしがある。もつともだ。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ちょいと雛形みほんがこんなもの。三十余人の貧民等、暴言を並べ、気焔きえんを吐き、嵐、こがらし一斉いっときどっと荒れて吹捲ふきまくれば、花も、もみじも、ちりぢりばらばら。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)