“ひながた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雛形66.7%
雛型33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
臥雲震致がうんしんちが十四歳のとき発明した紡績機械の雛形ひながたを見たりして、あまり甚だしい脱線もなく、この展覧会を立ち出でました。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
実物でなくて小さな雛形ひながたであると信ずることができるとすれば現象は不自然さを失ってしまうはずである。
映画の世界像 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
一日は一年の雛型ひながたである。夜は冬で、朝と夕とは春と秋とであり、昼は夏である。氷がピシピシと、そしてバリバリと音をたてるのは温度の変化を示すものである。
我々の党の組織は、将来の社会の完全な雛型ひながたで、そこには最も厳密な分業と協業とが行われている。我々はただ一つの命令を実行すればいいのだ。いわば一つの鎖のなんだ。
鉄の規律 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)