“雛型”の読み方と例文
読み方割合
ひながた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうちには自作もあると云う。爾来、代々の藩侯も同じ雛型ひながたに因って同じ船を作らせ、同じ海に浮かんで同じ舟唄を歌わせた。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
村役場むらやくばの小役人みたようなことをしたり、いろいろ困苦勤勉の雛型ひながたその物の如き月日を送りながらに、自分の勉強をすること幾年であった結果
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一日は一年の雛型ひながたである。夜は冬で、朝と夕とは春と秋とであり、昼は夏である。氷がピシピシと、そしてバリバリと音をたてるのは温度の変化を示すものである。