“モデル”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
模型28.6%
雛形28.6%
模本14.3%
模範14.3%
粉本14.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ウン、もう一押しと云うところなんだがねえ。それも、殺したらしいのと脱出し得るのと、そう模型モデルが二つ並んだことになるから、犯人は案外、この二つの特徴を備えた新しい人物かもしれないぜ。
聖アレキセイ寺院の惨劇 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「君が自分で説明したらいぢやないか、君は何時いつだつたか、青銅ブロンズで馬の模型モデルを作りかけて鋳上げる事もしないで、打捨うつちやぱなしにしたぢやないか、いい恥晒はぢさらしだね。」
美術学校にて雛形モデルとなる少女の一人にて、『フロイライン』ハンスルといふものなり。見たまひし如く奇怪なる振舞ふるまいするゆゑ、狂女なりともいひ、また外の雛形娘と違ひて、人に肌見せねば、かたはにやといふもあり。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ピタゴラス派の哲学というものはあるが、ピタゴラスという哲学者は実は架空の人物だとの説もあるそうで、いよいよ心細くなる次第であるが、しかしこのピタゴラスと豆の話は、現在のわれわれの周囲にも日常頻繁に起りつつある人間の悲劇や喜劇の原型プロトタイプであり雛形モデルであるとも考えられなくはない。
ピタゴラスと豆 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「すると、十時半に僕の訊問が終ったのだから、それから鑑識課員が掌紋を採りに行ったと云う——現在一時までの間だな、そうそう法水君、これが易介を模本モデルにしたというそうだが」と、扉の脇にある二人像を指差して
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
私があの原稿を書く時、頭に浮べていた模範モデルは、十八世紀風の紀行文、筆者の主観や情緒を抑えて、即物的な観察に終始した・ああいう行き方なのだ。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
ある堂で見た緬甸ビルマ風の弥陀三尊の半裸像は一見して横山大観の「灯籠流し」の女の粉本モデルと成つたものらしかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)