“ふんぽん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
粉本96.6%
扮本3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は俳句に得たると同じ趣味を絵画に現わしたり、もとより古人の粉本ふんぽんし意匠を剽竊ひょうせつすることをなさざりき。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
とにかく五代目幸四郎の今の権太の粉本ふんぽんを作り、三代目菊五郎のこれを潤飾し、今の菊五郎のこれを相承したるは、何人も認めざることあたはざる所ならむ。
支那の劉松年、きゅう十州、銭滄州せんそうしゅうあたりの扮本ふんぽんを手にでもいれると、まったく妻も子も、米の事もない、天地の一孤夫こふ草雲だった。
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)