“へいおん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
平穏82.4%
平温5.9%
平隠5.9%
平音5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
欧羅巴ヨーロッパの通商をさまたげ、かつその平穏へいおんみだせし希臘ギリシア国の戦争をたいらげんがため、耶蘇教の諸大国、魯西亜ロシア国とともにこれを和解、鎮定ちんていせり。
それとも此様こんなのが実際じつさい幸福かうふくなので、わたしかんがへてゐたことが、ぶんぎたのかもれぬ。が、これで一しやうつゞけばまづ無事ぶじだ。あつくもなくつめたくもなし、此処こゝらが所謂いはゆる平温へいおんなのであらう。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
何を言っても、むりがむりでなくなれば、一家ははじめて平隠へいおんじゃ、ハハハハ。おわかりかな
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
明日になって、日本の陸戦隊が上陸して来れば、いつもの暴徒のように街はまた平音へいおん無事になることだろう。そうすれば参木もここから出ていって、もう再びとはこんな所へ来ないであろう。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)