“ふどうそん”の漢字の書き方と例文
語句割合
不動尊100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
師匠のおとよは縁日ものの植木鉢を並べ、不動尊ふどうそんの掛物をかけたとこうしろにしてべったりすわったひざの上に三味線しゃみせんをかかえ、かしばちで時々前髪のあたりをかきながら、掛声をかけては弾くと
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
むかし、十二、三になったばかりの、孝行こうこうのむすこが、医者いしゃはなした母親ははおや病気びょうきを、なおしたい一しんで、不動尊ふどうそんがんをかけて、あの頂上ちょうじょうまで、おみずをもらいにのぼったことがあると、いたが。
雲のわくころ (新字新仮名) / 小川未明(著)
師匠ししやうのおとよ縁日えんにちものゝ植木鉢うゑきばちならべ、不動尊ふどうそん掛物かけものをかけたとこうしろにしてべつたりすわつたひざの上に三味線しやみせんをかゝへ、かしばちで時々前髪まへがみのあたりをかきながら、掛声かけごゑをかけてはくと
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)