“ふせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
富贍25.0%
附箋25.0%
膚浅20.0%
付箋10.0%
浮船5.0%
符箋5.0%
膚淺5.0%
覆薦5.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春風馬堤曲に溢れたる詩思の富贍ふせんにして情緒の纏綿てんめんせるを見るに、十七字中に屈すべき文学者にはあらざりしなり。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
「春風馬堤曲」にあふれたる詩思の富贍ふせんにして情緒の纏綿てんめんせるを見るに、十七字中に屈すべき文学者にはあらざりしなり。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
一度こちらから親の家へ尋ね合した手紙は、久しく前に移転して住所不明の附箋ふせんで返されて来た。
過去世 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
その実家をきただして手紙を出してみると、移転先不明の附箋ふせんが附いて返って来た。
雛妓 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
榛軒は先づ桂川桂嶼と所見を同じうして、晩出蘭学者の飜訳書に由つて彼邦医方の一隅を窺ひ、膚浅ふせん粗漏を免れざるをそしつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
……わたしにいわせれば、畢竟ひっきょうそれは「新しい浅草」の膚浅ふせんな「殉情主義」の発露に外ならない……
雷門以北 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
今朝十六日づけのお手紙が来ました。東京からお久さんの付箋ふせんがついて。
「ところがそれから、六、七年経って、おれは突然それを知りたくなった。そこで加納に手紙を出して、会って話を聞きたいと申し入れた。すると付箋ふせんづきで戻って来たんだ」
狂い凧 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
追うも追われるも、これとも屍体したいにあやつられる浮船ふせんである。
空中墳墓 (新字新仮名) / 海野十三(著)
符箋ふせんが二三まいついてるから、よく調べると、山城屋から、いか銀の方へまわして、いか銀から、萩野はぎのへ廻って来たのである。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
膚淺ふせんなる詩人は水彩畫師なり、空想の子なり。
主公はわが學の膚淺ふせんなるを責め給へり。
史記周本紀に、「飛鳥其翼を以て之を覆薦ふせんす」の例がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)