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ふしやうぢき
唯だ
給料を
貪つてゐるに
過ぎん……
而して
見れば
不正直の
罪は、
敢て
自分計りぢや
無い、
時勢に
有るのだ、もう二百
年も
晩く
自分が
生れたなら、
全然別の
人間で
有つたかも
知れぬ。
然し
俺は
有害な
事に
務めてると
云ふものだ、
自分の
欺いてゐる
人間から
給料を
貪つてゐる、
不正直だ、
然れども
俺其者は
至つて
微々たるもので、
社會の
必然の
惡の一
分子に
過ぎぬ、
總て
町や