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ふくしよく
服飾の事は前回にて
記し
終りたれば是より飮食の事を記すべし先づ
飮み物には如何なる
種類有りしかと云ふに、
人生欠く可からざる水は
勿論
既に
服飾の部に於ても
述べしが如く、
土器表面の
押紋を撿すれば、コロボツクルが
種々の
編み物、織り物、及び
紐の類を有せし
事明かにして、從つて
袋を
製する事抔も有りしならんと
想像せらる。
形は
概ね
手毬の様に円く大きく盛上り、色は
異つた
種種の
複色を出して、中には
冴えた
緑青色をした物さへある。すべて鉢植でなく
切花を
硝子罎に挿して陳列して居る。