“ふきだま”の漢字の書き方と例文
語句割合
吹溜100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うはつても、小高こだか場所ばしよゆきつもつたのではありません、粉雪こゆき吹溜ふきだまりがこんもりとつもつたのを、どつかぜこそぎにはう吹飛ふきとばしてはこぶのであります。ひとふたつのすうではない。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
客は一統、女中たち男衆おとこしゅまで、こぞって式台に立ったのが、左右に分れて、妙に隅を取って、吹溜ふきだまりのようにかさなり合う。真中まんなか拭込ふきこんだ大廊下が通って、奥に、霞へ架けた反橋そりはしが庭のもみじに燃えた。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)