“ひょうふう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
颷風61.5%
飇風23.1%
飃風7.7%
飈風7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
燕府えんぷこぞって殺気陰森いんしんたるに際し、天もまた応ぜるか、時そも至れるか、颷風ひょうふう暴雨卒然としておおいに起りぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
タッタ一つ恩人の顔だけを見て死にたいと憧憬あくがれ願っている……その超自然的な感情が裏書きする戦争の暴風的破壊が……秒速数百米突メートルの鉄と火の颶風ぐふう、旋風、飇風ひょうふう
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その室を窺えどもることなし、蠅営狗苟ようえいくこう羊狠狼貪ようこんろうたんはやきこと飃風ひょうふうの如く、烈しきこと猛火のごとし。喬家の子生きて猶お悟らず、死すとも何ぞうれえん。
牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
飈風ひょうふう、吹き荒れる風、飛び去る人生の暗雲——喜悦や悲痛や憤怒ふんぬに酔った諸々もろもろの民衆、その上にかける、温和に満ちたキリスト平和の主宰者——その足音で世界を揺がす聖なる婚約者の前に