“へうふう”の漢字の書き方と例文
語句割合
飇風100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われは飇風へうふうに捲き起さるゝ沙漠の砂の如き、常に重く又暗き空氣を見き。われは亡魂の風に向ひて叫喚するとき、秋深き木葉の如く墜ちゆく亞當アダムやからを見き。
この作者には、『飇風へうふう』以来、何処か不思議な畸形的なところがあるを私は見て来た。そこが好いやうでもあり、わるいやうでもあつた。しかし、今日考へて見ると、其処が矢張谷崎氏の特色だ。
或新年の小説評 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
龍卷は島を離れて走る如し。翁。此小舟の若し岩に觸れて碎けずば幸なり。語未だ畢らず、龍卷のむきは一轉せり。一轉して吾舟の方に進めり。そのきこと飇風へうふうの如し。