“ひとりむすめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一人娘61.1%
一人女22.2%
独娘11.1%
一人息女5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かさねしが當代たうだい新田につたのあるじはいへにつきて血統ちすぢならず一人娘ひとりむすめ入夫にふふなりしかばあひおもふのこゝろふかからずかつにのみはし曲者くせものなればかねては松澤まつざは隆盛りうせい
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わたくしはお石さんに暇乞いとまごひをして、小間物屋の帳場を辭した。小間物屋は牛込肴町さかなまちで當主を淺井平八郎さんと云ふ。初め石は師岡久次郎に嫁して一人女ひとりむすめ京を生んだ。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
実に豊かな活計くらし、チャチャン・ペンマで真に幸福なる活計をしているのである。私は独娘ひとりむすめでまだ自分の気に合うた聟さんがないのであるというような事からいろいろな説明をして来たです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
慈円にはめいにあたる姫であって、兼実にとっては、この世にまたとなき一人息女ひとりむすめ玉日姫たまひひめである。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)