“ばつせふ”の漢字の書き方と例文
語句割合
跋渉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
巌谷いはや紹介せうかいで入社したのが江見水蔭えみすゐいんです、この人は杉浦氏すぎうらし称好塾せうこうじゆくける巌谷いはや莫逆ばくぎやくで、素志そしふのが、万巻ばんくわんの書を読まずんば、すべから千里せんりの道をくべしと、つねこのんで山川さんせん跋渉ばつせふ
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
私は全く誰かの言葉にたがはず、確かに低能児であると思ひ、もう楽しみの谷川の釣も、山野の跋渉ばつせふも断念して、一と夏ぢゆうふさぎ切つて暮した。九月には重病人のやうにあをざめて寄宿舎に帰つた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
闊歩横行くわつぽわうかう登攀とうはん跋渉ばつせふ、そんなことはおちやで。——
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)