“はなみず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
洟水46.7%
26.7%
涕汁6.7%
6.7%
花水6.7%
鼻水6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして彼らもまた、おいおいと手放しで泣き、洟水はなみずをすすりあい、そして遥かに筑波の山影を望んで
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
涙はおろか、はなみずをたらしていた時代も、幼少、寝小便の癖があったことまで、この老公には自分の生い立ちの何もかもよく知り抜かれているのである。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
髪を引っ詰めのお煙草盆たばこぼんに結い、涕汁はなみずを垂らしながら、竹馬にも乗って歩いた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
誰かはなみずをすする者がある。
浮かぶ飛行島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
花水はなみず川を渡ると、だんだん平塚へ近づいてくる。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
まさちゃん、ひとりで、はなをかんでごらんなさい。」と、おかあさんが、おっしゃいますと、まさちゃんは、かみってきてかみますが、かえって鼻水はなみずをほおになすりつけるのでした。
左ぎっちょの正ちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)