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洟水
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はなみず
ふりがな文庫
“
洟水
(
はなみず
)” の例文
洟水
(
はなみず
)
があふれてシャクリあげた。シャクリあげる声というものは、この年になっても、ガキのころと同じであった。なんたる宿命であるか。恐怖にふるえた。
現代忍術伝
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
そして彼らもまた、おいおいと手放しで泣き、
洟水
(
はなみず
)
をすすりあい、そして遥かに筑波の山影を望んで
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あれからズーッと平次のところにいる友吉爺やは
洟水
(
はなみず
)
と涙とを一緒になで上げます。
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
中年をすぎたこのうらぶれた
棟梁
(
とうりょう
)
は、手の甲で
洟水
(
はなみず
)
をグッと抑えた。
雷
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
洟水
(
はなみず
)
をすすりあげている。やがて、顔をあげた。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
▼ もっと見る
洟水
(
はなみず
)
をすすり心を捨てきる
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
あげくに五寸もある
洟水
(
はなみず
)
がぶらりぶらりと垂れてきたのを、手でつらゝをもぐやうに握りしめたが、こゝまできては古典芸術の修練も如何とも施す術がないやうだ。
母の上京
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
洟
漢検1級
部首:⽔
9画
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
“洟”で始まる語句
洟
洟垂
洟汁
洟紙
洟打去