“ねいべん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
佞弁66.7%
佞辯16.7%
侫弁16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、怖ろしいよりも憎うござる。弓矢を取っては怖ろしい奴ではござりませぬが、佞弁ねいべん利口の小才覚者、何事をたくもうも知れませぬ。」
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
扨も内記殿は左仲が樣子佞辯ねいべん奸智かんち曲者くせものと見て取り大いにあやしまれけれ共まづ一ト通り事をたゞして見んと思はれ猶又左仲にむかひ其方儀家の支配を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あくまであざむく長庵が佞辯ねいべん奸智かんち極惡ごくあくたとふるに物なしと後にぞ思ひ知られけり十兵衞はあに長庵がたくみのありとは少しも知らず然樣さやうならば頂戴いたゞきますとおのれが出たる三兩を再び胴卷どうまきの金と一しよ仕舞込しまひこむ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
丈助は得意の侫弁ねいべんを以て、是からお前さんと共に忠義を尽しましょう、若旦那さまがお帰りになりましたらば、石川さまと旦那さまのかたきを探してあだを報いますよう
と次第を聞くと、丈助がなまぞらをつかってごまかしました。侫弁ねいべんは甘くして蜜の如しというたとえの通りで、誠しやかに遣るのは丈助の得手でございますから、おぼこのおみゑは真実まことの事と思い