“にちろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
日露77.8%
日魯22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海外通信にはシナ領土内における日露にちろの経済的関係を説いたチリコフ伯の演説の梗概こうがいなどが見えていた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
また日本にほん日清につしん日露にちろ兩役りやうえきときごと戰爭せんさうおいては擧國きよこく好成績かうせいせきげてるが、經濟問題けいざいもんだいためかくごと擧國きよこく好成績こうせいせきげたことはいまかつてないのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
南岳わかくして耳ろうせり。人と語るに音吐おんと鐘の如し。平生奇行に富む。明治卅八年秋八月日魯にちろ両国講和条約の結ばれし時、在野の政客暴民を皷煽こせんし電車を焼き官庁を破壊す。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「今話したじゃねえか。日魯にちろの大戦争よ。満洲まんしゅうじゃねえか。」と言って、爺さんは禿頭はげあたまから滑り落ちそうになる鉢巻の手拭を締直しめなおしたが、「ええと。何年前だったろう。おれももう意久地いくじがねえや。」
勲章 (新字新仮名) / 永井荷風(著)