“なち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
那智94.1%
5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
謀叛僧文覚もんがく荒行あらぎょうをやった那智なち大瀑おおだき永久えいきゅうみなぎり落つ処、雄才ゆうさい覇気はきまかり違えば宗家そうかの天下をひともぎにしかねまじい南竜公なんりゅうこう紀州きしゅう頼宣よりのぶが虫を抑えて居た処
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
那智なちには勝浦かつうらから馬車に乗つて行つた。昇り口のところに著いたときに豪雨が降つて来たので、そこでしばらく休み、すつかり雨装束あましやうぞくに準備して滝の方へ上つて行つた。
遍路 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
などといいながら、欄干らんかんの方へよちよち膝行いざって、しなを作って柱にからむとそのまま『美人欄に寄るの図』になろうといった——少なくとも本人はそう信じて疑わないなちの女だったのです。