“どくが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
毒蛾53.8%
毒牙46.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうちに二三人のアーティストたちは、押虫網でその小さな黄色な毒蛾どくがをつかまへてしまひました。
毒蛾 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「みつばちさん、そんなら、一昨夜さくや、たくさんきたは、毒蛾どくがなんでしょうか。」といました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
われはなんじ毒牙どくがにかかり、非業にも最期をとげたる、月丸が遺児わすれがたみ、黄金丸といふ犬なり。彼時かのときわれ母の胎内にありしが、そののち養親やしないおや文角ぬしに、委敷くわしき事は聞きて知りつ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
それと同時どうじ若者わかものためにはかれ蝮蛇まむし毒牙どくがごときものでなければらぬ。れでありながら威嚴ゐげん勢力せいりよくもないかれすべての若者わかものからかれ苛立いらだたしめる惡戯いたづらもつむくいられた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)