“とりあわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取合60.0%
鶏合40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
縁側に居た白痴ばかたれ取合とりあわ徒然つれづれえられなくなったものか、ぐたぐたと膝行出いざりだして、婦人おんなそばへその便々べんべんたる腹を持って来たが、くずれたように胡坐あぐらして、しきりにこう我が膳をながめて、ゆびさしをした。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
相撲すもうとか競馬とか鶏合とりあわせとかのごとく今まで成人の念者がたくさんに押掛おしかけるもの以外に、ぼんや正月の綱曳つなひきのように、ちょうど成人から子どもへの過渡期にあるものもあれば
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
一方に弥生やよい節供せっく鶏合とりあわせのかわりに、鸚鵡おうむを出されたというような思い切った趣向ができると、是に立向うためにはどうしてもまた一段と頓狂とんきょうな空想が、浮んで来ずにはおられなかったので
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)