“とくし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
篤志63.6%
読史9.1%
十九四4.5%
特志4.5%
特旨4.5%
特賜4.5%
犢子4.5%
読師4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでいて我々がまずどうにかせねばならぬのは、少数篤志とくしの家の愉快よりも、他の大変な多数の者の幸福ということである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
読史とくし余論』の著者新井白石が、そのなかで信長成功の理由を色々挙げたうちに
桶狭間合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
鼈甲べっこうで作るくしを九四といい始めたと承ったが、江戸で唐櫛屋とうぐしやを二十三屋と呼んだは十九四とくしの三数を和すれば二十三となるからという(『一話一言』八)。
それから更に十数じつの後であったが、それはお話が進むに従って、自然読者に分って来ることだから、ここでは、警察の方でも、こうして、特志とくしなる一刑事の苦心によって
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
国舅、あなたは先日、ひそかに帝のお召しをうけ、大廟の功臣閣にのぼられて、その折何か、直々じきじきに、特旨とくしをおうけ遊ばしたでございましょうが。……ご隔意なく打明けてください。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わけて快川かいせんは、こんな遠隔にありながら、去年、天正九年には、かしこくも、正親町天皇より大通智勝国師だいつうちしょうこくしの号をいただいて、特賜とくしの天恩に感泣していた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また犢子とくしは生まれながらに乳に趣くことを知り、猪羊の属はその生まれていまだいくばくならざるに、すなわち牝牡ひんぼの合あることを知る。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
その御仏みほとけの前の庭には、礼盤らいばんを中にはさみながら、見るもまばゆい宝蓋の下に、講師読師とくしの高座がございましたが、供養くようの式に連っている何十人かの僧どもも
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)