“てつさく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鉄柵81.3%
鐵柵12.5%
鉄索6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
途中に分捕ぶんどりの大砲が並べてある。その前の所が少しばかり鉄柵てつさくかこい込んで、鎖の一部に札ががっている。見ると仕置場しおきばの跡とある。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
露國ロコク政治上せいぢぜうたち世界せかい雄視ゆうしすといへどもその版圖はんと彊大きようだいにして軍備ぐんび充實じゆうじつせるだけに、民人みんじん幸福こうふくゆたかならず、貴族きぞく小民せうみんとのあいだ鐵柵てつさくもうけらるゝありて、おのづからに平等びようどう苦叫くけうする平民へいみんこゑおこ
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
鉱山も今日はひっそりして鉄索てつさくもうごいていず青ぞらにうすくけむっていた。嘉吉はせいせいしてそれでもまだどこかにけないあついかたまりがあるように思いながら小屋こやへ帰って来た。
十六日 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)