“てっさく”の漢字の書き方と例文
語句割合
鉄柵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少しゆくと鉄柵てっさくでかこまれた大きい小学校があって、その前に学用品を売る店が道の方を向いていた。末っ子の由太のためにたのまれた王様クレヨンを買った。
最後の胡弓弾き (新字新仮名) / 新美南吉(著)
二人はおたがいに助けあって、鉄柵てっさくを飛び越えました。下は湿しめっぽい土が砂利じゃりんでいました。私はツルリと滑って尻餅しりもちをつきましたが、直ぐにまた起上りました。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
今日まで、生きていられるのは、水と苔と、がまのおかげである。蝙蝠こうもりはなかなか捕れないが、彼は、牢の鉄柵てっさくのそばまで這い出して、数匹の昆虫を捕って食べた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)