“ちくら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チクラ
語句割合
千倉50.0%
千座50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今年の夏房州ぼうしゅう千倉ちくらへ行って、海岸の強い輻射ふくしゃのエネルギーに充たされた空間の中を縫うて来る涼風に接したときに
どれ、これをづるに、ねずみをゑさに、きつね、たぬき、おほきくいへば、千倉ちくらおき海坊主うみばうず幽靈船いうれいぶねでもつりださう。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
翌日よくじつ鴨川かもがはとか、千倉ちくらとか、停車場前ていしやぢやうまへのカフエーへ退身たいしん、いや、榮轉えいてんしたさうである。むし痛快つうくわいである。東京とうきやううちなら、郡部ぐんぶでも、わたしたづねてつて、まうとおもふ。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ここに八百萬の神共にはかりて、速須佐の男の命に千座ちくら置戸おきどを負せ二一、またひげと手足の爪とを切り、祓へしめて、神逐かむやらひ逐ひき。
私が記憶している土地の歌人に田崎五百頴いほかいという人があり、その人の子息に、私より一つ歳下の千座ちくらという友人があった。その姉に二、三人の綺麗な娘がいたことも思い出される。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)