“たぶん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
多分80.0%
他聞14.0%
他分4.0%
多聞2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
多分たぶん被害者ひがいしゃは、くるしみもがき、金魚鉢きんぎょばちのところまでいよつてきて、くちをゆすぐか、または、はちなかみずもうとしたのだろう。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
かれらの手にかかることは、みな、秘密であり他聞たぶんをはばかるので、相談や打ち合せには、必ず、宗家の穴蔵あなぐら部屋に寄るものにきまっていた。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長吉ちやうきちの時長命寺辺ちやうめいじへんつゝみの上の木立こだちから、他分たぶん旧暦きうれき七月の満月であらう、赤味あかみを帯びた大きな月の昇りかけてるのを認めた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
こちや畜生になる事はいやぢやいの。(中略)多聞たぶん悪いと畳を叩いて腹を立てる。さて南無なむさん姉ぢやさうな。
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)